Raspberry Piに共有フォルダを作成する
Raspberry Piをリモートで使用していると、ファイルを即座にクライアント側とやり取りしたい場面が稀によくある。VNCViewerでも転送はできるのだが、いちいちダイアログを呼び出してファイルを選んで~という手順を踏むのは煩雑なため、共有フォルダを作ることにした。クライアント側へのファイルの自動転送を行う機能もいずれ必要だったため、一石二鳥。
手順
共有フォルダを作成するために、sambaサーバーというものを導入する。Unix系のOSを用いてWindowsのネットワーク機能を使用できるようにする有名なソフトウェアらしい。早速インストールするが、その前にapt-getを更新する。
sudo apt-get update
その後、以下のコマンドを実行してインストール。
sudo apt-get install samba samba-common-bin
実行中、Sambaサーバおよびユーティリティというダイアログが立ち上がり、smb.confを変更するかどうか聞かれたが、何を聞かれているかわからなかったためいいえを選択した。当然、不明なメッセージが表示された時の慣習としてググってはみたものの、すぐに理解できなかったため一番最初に目に入ったページの選択を真似た形。
ともあれ無事にインストールが終わったため、次はRaspberry Piにアクセスする際に利用するユーザーをSambaに設定。普段使いしているユーザー名がpiなので、これを使ってアクセスできるようにした。
sudo pdbedit -a pi new password: パスワード retype new password: パスワード
パスワードタイプ中はカーソルが動かなくなるが、問題なく入力はできている。打ち間違えないようにだけ注意。
ユーザーの設定が終わったら、共有用フォルダの公開設定をする。コンフィグファイルにアクセスし、必要な情報を追記した。
sudo nano /etc/samba/smb.conf
ファイルを一番下までスクロールし、以下の内容を追記して保存。
[Share] comment = Share Folder browseable = yes path = 共有したいフォルダのパス writable = yes valid users = pi force user = pi unix extensions = no
設定に用いるキーワードについては、まとめている方がいるので、詳細は以下を参考にする。
設定が完了したら保存してファイルを閉じ、Sambaを再起動する。
sudo service smbd restart
Windowsでエクスプローラーを立ち上げ、Raspberry PiのIPアドレスを入力し、共有フォルダが表示されれば成功。後は設定したユーザー名とパスワードを入力すれば接続が可能になる。
これで転送したいファイルを共有フォルダに放り込むだけで、Raspberry Piとクライアント側のPCでファイルのやり取りができるようになった。めでたし。