【ネタバレ無し】機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイを鑑賞してきた話
人の犯した過ちは、マフティーが粛清する!
6月11日公開の機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイを朝一で鑑賞してきました。
プログラミングとは全く関係無いですが、感想を書きます。
直接のネタバレは含まないようにしていますが、鑑賞前に少しでも内容を頭に入れたくない方は注意してください。
感想
鑑賞中にまず頭に浮かんだのは、機動戦士ガンダムユニコーンにおけるダカール襲撃の場面。市街地戦の描写にかなりの時間を使っている点がそう感じさせたのだろう。
市街地戦でMSという脅威に晒される人々を間近に描く、という部分では機動戦士ガンダム F91の冒頭などにも通ずる部分がある。
数ある戦闘シーンの中で最も注目すべきは、ミノフスキー・フライトを搭載したクスィーとペーネロペーによる空中戦だろう。
縦横無尽に空を駆ける2機のドッグファイトは、まるで宇宙空間にいるかのような軌道を描き、地上で戦闘しているということを忘れてしまうほど。間違いなく今作の見せ場だ。
勿論これらエース機以外の戦闘も非常に格好良く演出されており、観客を飽きさせない。特にマフティーの擁するメッサ―と連邦軍の交戦シーンは必見だ。
また、本作では登場するキャラクター同士の関係性の描写にも、かなり重点が置かれている。しかし、それらはあまり直接的に言葉で表現がされないため、各キャラクターの表情や言葉、行動に含まれた感情を読み取る必要があった。各々の心情を説明的に表現する台詞は、殆ど出てこない。
パンフレット掲載の澤野弘之さん(本作で作曲を担当)に対するインタビュー中に、「"大人のガンダム"というテーマがあった」という記述があるが、それに違わぬ仕上がりになっていると言えるだろう。
正直なところ、一度鑑賞しただけでは登場人物たちの感情の動きを拾い切れないくらいだ。
作中幾度となくシャアの反乱についての話題が登場するため、本作を鑑賞する際には、事前に機動戦士ガンダム 逆襲のシャアを再度鑑賞しておく事をお勧めする。
シャアの反乱におけるクェス・パラヤとハサウェイの関係性は、本作に登場するギギ・アンダルシアに対してハサウェイが抱く感情を推し量る際にキーとなる要素なので、思い出しておきたい。
ストーリーとは無関係の話だが、パンフレットには作品全体のあらすじがかなり具体的に記載されているため、鑑賞前に内容を知りたくない方は鑑賞終了まで開封しない方がいいだろう。
閃光のハサウェイだけをいきなり鑑賞して楽しめるか?
ガンダムについて何も知らない状態で閃光のハサウェイをいきなり鑑賞して楽しめるか、という質問に対する答えは「否」であると思う。
アニメ版を一切見たことが無い人さえも鑑賞するほどの一大ブームとなった鬼滅の刃 無限列車編と異なり、あまりにも前提知識として要求する物が多すぎる。一体どういうストーリーで話が進んでいるのか、とてもじゃないが理解出来ないだろう。
では今からガンダムに触れることは出来ないのか、古くから知っている人にしかこの映画は楽しめないのか、という話になると、それもまた「否」であると思う。
この閃光のハサウェイ劇場公開を機に、ガンダムという作品に触れることも勿論可能だ。
全くガンダムを知らないが本作を楽しみたい、という人は、実質的な前作にあたる「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」だけでいいので、事前に鑑賞して欲しい。
勿論これだけでは理解できない単語がそこかしこに登場するだろうが、おおよその話は理解できるはずだ。
最初の入りはそれくらい大雑把でいいと個人的には思う。最初から全てを理解する必要はないし、正直自分もガンダムシリーズについて細部まで把握しているかと言われるとかなり怪しい。
もし劇中登場した用語などでわからない部分があれば、鑑賞後パンフレットを見ながら少しずつ調べて行けば良い。
そうすればきっと、いつの間にかあなたも立派な「ガノタ」になっているはずだ。
おまけ
鑑賞終了後、誰一人喋らず、皆速やかにスクリーンを後にする様子が印象的だった。
兵は多くを語らず。
入場特典として貰える週替わり歴代ガンダム劇場フィルムはこんな感じ。 恐らく、機動戦士ガンダム最終話の「ごめんよ、僕にはまだ帰れる所があるんだ。こんな嬉しいことはない。」のシーンだと思う。
衝動的にLightsailとDjangoでWebサイトを作る その5
前回からの続き。
構成(再掲)
- レンタルサーバー:AWS Lightsail
- OS:Ubuntu 20.04.2
- データベース:MySQL 8.0.25
- サーバーソフト:Apache 2.4.41
- 言語:Python 3.8.5
- フレームワーク:Django 3.2.2
- ドメイン取得:AWS Route 53
- 構成(再掲)
- デプロイしたはいいがデータベースにアクセスできない
- settings.pyを開発環境と本番環境で切り替える
- デプロイしたDjangoアプリにCSSを適用する
- HTTPSに対応させる
- 終わりに
デプロイしたはいいがデータベースにアクセスできない
データベースからレース情報を取ってくる機能が動作しない。ローカルでは問題なく動くため、恐らく設定がおかしいのだろうと予想し、確認する。
DATABASES = { 'default': { 'ENGINE': 'django.db.backends.mysql', 'NAME': 'database_name', 'USER': 'username, 'PASSWORD': 'password', 'HOST': '', 'PORT': '', } }
settings.py内データベースに関する設定部分で、HOSTとPORTをいずれも空白(ローカルホスト)に設定すると動作するようになった。
今回は簡略化のため、データベースとDjangoアプリを同一サーバーに配置している。当然、開発環境では外部からデータベースへ、本番環境では自分自身に入っているデータベースへアクセスすることになるため、開発環境の設定のままでは動かない。
MySQLで用いる3306ポートを、ファイアウォールでIP制限していたことも原因と思われる。(IP制限を解除した上で開発環境設定を用いるテストはしていないので、正しいかは不明。)
単純な見落としだが注意する。
settings.pyを開発環境と本番環境で切り替える
開発環境と本番環境でいちいちsettings.pyを書き換えるのは手間なので、2種類の設定ファイルを用意し、使い分ける。
開発用の設定ファイルとしてsettings_develop.pyを用意した場合、開発用のローカルサーバーを立ち上げる際 、
manage.py runserver --settings projectname.settings_develop
とすることで読み込む設定ファイルを変更できる。
デプロイしたDjangoアプリにCSSを適用する
Djangoは開発環境そのままではCSS等の静的ファイルが配信できないので、本番環境でCSSが適用されるように準備。
settings.pyの最下部に
STATIC_ROOT = os.path.join(BASE_DIR, 'static')
と追記した後、
python manage.py collectstatic
を実行すると、全ての静的ファイルをmanage.pyと同階層の/staticに本番環境用として集めてくれる。
しかし、これを実行後再度サーバーにデプロイしたものの、/static内のファイルにアクセスするとforbiddenが返されるようで、まだCSSが適用されない。
チュートリアルも含めてよくよくコードを見ると、staticのエイリアスの指定が間違っていたことが判明。
Alias /static/ /home/ubuntu/dir_name/project_name/static/
にすると読み込めた。最後の/、忘れちゃダメ。
HTTPSに対応させる
Webアプリのデプロイが完了したので、最後にHTTPSでの接続を可能にしたい。
今回はLet's encryptを使って無料でHTTPS化を試みる。
Let's encryptは非営利団体のInternet Security Research Group(ISRG)により運営されている証明書認証局。主要なスポンサーは電子フロンティア財団(EFF)、Mozilla Foundation、アカマイ・テクノロジーズ、OVH、シスコシステムズ、Facebook、Google Chrome、Internet Society。(Wikipediaより)
ドメインの取得
まず、以下の記事を参考にAmazon Route 53でドメインを取得。
取得ドメインはumamusume-database.netとした。
2021年5月時点で.netドメインの料金は年間1200~1500円くらい。
個人開発のため、ドメイン登録時にWhois Privacy Serviceを有効にしておいた。これを有効にしておくと、Whoisの情報がAWSのものに置き換わり、個人情報が載らなくなる。
次に、取得したドメインをサーバーのIPアドレスと紐づけるため、DNSレコードの作成を行う。Route 53は勿論この機能も提供しているのだが、高くはないもののお金がかかる。
実はLightsailでもDNSレコードを作成する機能は提供されており、しかも追加料金なし(但し作成できるDNSゾーンは最大3つ。各ゾーン毎のDNSレコード数は無制限。Amazon Lightsail に関するよくある質問を参照。)なので、Lightsailを使っている場合はこれを利用した方がお得。
よって今回はLightsail側で設定する。
以下の記事に沿ってLightsailでDNSゾーンとDNSレコードの作成を行い、その後Route 53でumamusume-database.net取得時に自動で作成されていたホストゾーンを削除。最後にumamusume-database.netのネームサーバーをLightsailで作成したDNSゾーンに更新する。
LightsailでのDNSについて詳しい話は以下の公式ページ参照。
Certbotの導入と実行
Let's Encryptの公式ページでは、Certbotを使ってHTTPS対応を実現する方法が紹介されている。
Certbotとは証明書を自動的に発行・設定してくれるツールで、これ1つ動かすだけで自動的にWebページをHTTPSに対応させることができるらしい。
各環境毎の導入手順も用意されているので、そちらに従って作業を行う。
手順に登場するsnapコマンドはsnappyを実行するコマンドで、snappyはソフトウェアパッケージの管理システム。snappyで管理されるソフトウェアパッケージの形式をsnapと呼び、このパッケージはLinuxディストリビューションを問わず動作するらしい。今回使用しているUbuntu20.04.2にはsnappyは元から入っていた。
指示に従って
sudo certbot --apache
を実行したが、
Unable to find a virtual host listening on port 80 which is currently needed for Certbot to prove to the CA that you control your domain. Please add a virtual host for port 80
とエラーが出て止まった。どうもApacheの設定ファイルにVirtualHostの設定が無いと駄目みたいなので、Apacheの.confファイルにVirtualHostの設定を追加しようと試みた…が上手く動かない。 試行錯誤の過程をメモし忘れたため、何を参考にしたかの情報が一切残っていないが、とにかく同じエラーが出続けた。
しばらく悩むことになったが、
を参考に、とりあえず元々の.confファイルに<VirtualHost *:80></VirtualHost>
とServerNameだけ追記した状態で実行してみたところ、エラーの内容が変化した。
Saving debug log to /var/log/letsencrypt/letsencrypt.log Error while running apache2ctl configtest. Action 'configtest' failed. The Apache error log may have more information. AH00526: Syntax error on line 9 of /etc/apache2/sites-enabled/django.conf: WSGIPythonPath cannot occur within <VirtualHost> section The apache plugin is not working; there may be problems with your existing configuration. The error was: MisconfigurationError("Error while running apache2ctl configtest. Action 'configtest' failed. The Apache error log may have more information. AH00526: Syntax error on line 9 of /etc/apache2/sites-enabled/django.conf: WSGIPythonPath cannot occur within <VirtualHost> section")
このようにどこが悪いかCertbotが明確に教えてくれるようになったので、その通り書き方を変えたら動くようになった。
どうやらWSGIPythonPathとWSGIPythonhomeは<VirtualHost *:80></VirtualHost>
の中に入れてはいけなかったらしい。
正常に実行できると、以下の通りに処理が進んだ。
#一部変更またはマスクしています Saving debug log to /var/log/letsencrypt/letsencrypt.log Plugins selected: Authenticator apache, Installer apache Which names would you like to activate HTTPS for? - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 1: umamusume-database.net - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Select the appropriate numbers separated by commas and/or spaces, or leave input blank to select all options shown (Enter 'c' to cancel): 1 Requesting a certificate for umamusume-database.net Performing the following challenges: http-01 challenge for umamusume-database.net Enabled Apache rewrite module Waiting for verification... Cleaning up challenges Created an SSL vhost at /etc/apache2/sites-available/django-le-ssl.conf Enabled Apache socache_shmcb module Enabled Apache ssl module Deploying Certificate to VirtualHost /etc/apache2/sites-available/django-le-ssl.conf Enabling available site: /etc/apache2/sites-available/django-le-ssl.conf Enabled Apache rewrite module Redirecting vhost in /etc/apache2/sites-enabled/django.conf to ssl vhost in /etc/apache2/sites-available/django-le-ssl.conf - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Congratulations! You have successfully enabled https://umamusume-database.net - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - IMPORTANT NOTES: - Congratulations! Your certificate and chain have been saved at: /etc/letsencrypt/... Your key file has been saved at: /etc/letsencrypt/... Your certificate will expire on 2021-XX-XX. To obtain a new or tweaked version of this certificate in the future, simply run certbot again with the "certonly" option. To non-interactively renew *all* of your certificates, run "certbot renew" - If you like Certbot, please consider supporting our work by: Donating to ISRG / Let's Encrypt: https://letsencrypt.org/donate Donating to EFF: https://eff.org/donate-le
これで晴れてHTTPS対応が完了。試してみたところ、HTTPで接続を試みた場合も、HTTPSで接続されるように自動で設定してくれているようだった。
終わりに
全5回に分けて衝動的にLightsailとDjangoでWebサイトを作った過程とその際に遭遇した問題について投稿しました。
同じ状況で困った方の参考になる部分があれば幸いです。
今回も1~5まで全部合わせると結構な分量になった(もっと細かい内容で書いてないこともあるにもかかわらず)ので、今までの一気に書き上げて投稿するスタイルよりも、適度な所で切って小分けに投稿するスタイルの方が、書く自分としても読んでくれる人の側からしても良さそうな気がする。検索もしやすいし。
次何を書くか、何を作るか相変わらず何も決まっていませんが、人の役に立つものが思いつくことを祈ります。
転職については不安しかない。仕事下さい。